15・意識という深い海








空気になりたい。死体なんか残らなくていいから。












飲み込めないものがある 気がする。
なんだかどれがそうなのか検討つかないからジャンクフードといっしょに無理やりに飲み込むけれど。
胃の中でずっとごろごろして消化不良。
そのうちに腹を下す。
内臓に焼け爛れた感覚を覚えトイレに駆け込む日々が
僕を苛む。


圧迫される。
追い詰められる。






「君は今ストレスを感じているのかい?」

知らねーよ。そんなこと。
何も不自由してない。飢えてるわけじゃない。誰かに殴られてる訳じゃない。



ちょっと、仕事につまづいて
ちょっと上司とうまくいかなくて
ちょっと失敗して
それを人に言えなくて、うまくいってる振りをする自分に辟易して




僕はどこも痛くも痒くもない。胸を晴れる日常だ。
負けたくない。僕は負け犬じゃない。笑われるもんか。


普通でいたい、いや、普通よりちょっと上がいい。偏差値55できれば60。ほら、劣ってなんかいないだろう?
努力してるんだ。家で徹夜仕事して。それがバレないように、出来てますよ。それが言いたいだけ。


うまくこなしてるだろう?僕の実力だ。
また頑張らなきゃ。ノルマをこなして、スキルをつけて、知らないことは知ったか振りでも、後追いで調べりゃいいだろう!!!


どんなことだってこなしてやる。
どんなことだってできるんだ。










でも・・・・・・・・誰か僕に休みをください。